スクリプトのお勉強

SimpleHTTPSAuthUploadServer というPython用モジュールを書いた

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書いた動機

リモート開発になっているので、遠くのホストにあるファイルをお手軽に見たい、取ってきたいor編集したい、というニーズが、私の中であります。

ftpなんか使わず、全部ブラウザでやりたいわけです。

ということで、相手先のホストにPython3が入ってる前提で、

$ python -m http.server 18888

とかよくやります。でも、これだと、httpなので筒抜けだったり、誰でもアクセスできてしまったり、アップロードしたいときはこれだと対応できない、とかあるわけです。

ということで、それらを解消するライブラリ(コマンド)を作ってみました。

機能

以下の機能があります。

  • SSL機能(–https)
    • 秘密鍵/SSL証明書は起動したディレクトリの.sslディレクトリに自動生成
  • Basic認証
    • 引数で、ユーザ名/パスワードを指定する
  • ファイルアップロード
    • 選択したファイルを対象ディレクトリに保存する

インストール

インストールは以下で行えます。

$ pip install "git+https://github.com/KenichiTanino/SimpleHTTPSAuthUploadServer.git@master"

起動方法

以下のように起動します。以下だと、ポート8000番で起動し、httpsでのみアクセスでき、認証はユーザ名aa/パスワードaaになります。
カレントディレクトリのファイルを公開することになります。

$ SimpleHTTPSAuthUploadServer --https --auth 'aa:aa'
### あるいは以下
$ python3 -m python3 -m SimpleHTTPSAuthUploadServer --https --auth 'aa:aa'

画面

上記のように起動し、https://192.168.132.129:8000(ローカルで起動しているVM)にアクセスすると、以下の感じになります。まぁ自己署名証明書なので仕方ない。

その次はBasic認証が出てきます。これにaa/aaを入れれば次に進みます。

以下が対象ディレクトリの内容です。クリックすれば内容を表示します。

アップロードしたい場合は、ファイルを選択をクリックすれば、ファイル選択ダイヤログが出てきて、「upload」すると選択したファイルをアップロードします。

こうなったら成功です。

SSLについて

SSLについては、自らで、.sslディレクトリに自己署名証明書を生成して格納してあります。存在していたら、そのまま使用するので、置き換えることも(一応)可能です。

TODO

ちょっと変な所(アップロードのURL等)を修正したら、Pypiに上げたい。。

参考

https://gist.github.com/csaki/9b482f45710470ed58723d224ef9112c
https://dev.classmethod.jp/articles/create-x-509-v3-cert-python/
https://qiita.com/kinpira/items/0a4e7c78fc5dd28bd695

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